この記事は、借金を80万円も抱えてしまい返済で首が回らなくなった鈴木由美さん(仮名)からお話をお伺いし執筆をさせていただいております。
由美さんは28歳の事務機器メーカーのOLをしておりますが、元々、ファッションが好きでブランド品の購入や自分磨きとしてエステなど高額な支出が続いていました。加えて、職場の先輩や知人からの誘いを断れず旅行などの出費も年に1回〜2回発生している状態でした。
「誘われると断ることが出来ない性格でした。あと、自分が周りからどのように見られているのか気になってしまいブランド品やエステなど外見を見繕う出費が常に発生していました…」
そう語る由美さんの借金は最も多い時で80万円まで膨れ上がり、最終的には返済が出来なくなってしまったようです。今回は由美さんが抱える借金80万円を任意整理を活用し減額に成功した体験談をお伝えしたいと思います。
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Contents
借金80万円の状態
由美さんの借金は合計5社から総額80万円の借金をしている状態でした。
借入先 | 借り入れ金額 |
消費者金融A社 | 5万円 |
消費者金融B社 | 5万円 |
消費者金融C社 | 20万円 |
銀行系クレジットカード会社 | 30万円 |
通販系クレジットカード会社 | 20万円 |
合計 | 80万円 |
毎月の返済額は4万円でしたが、手取り収入18万円の由美さんにとっては非常に厳しい返済額でした。
しかしながら、年末に知人と行く予定の旅行代金の工面などさらに借金が増えていくが想定されている状況において、さらに、消費者金融から借り入れをすればリボ払い分の返済すら出来なくなるだろう。そう思った由美は窮地に追い込まれていきます。
「まだ滞納はしていませんでしたが、これ以上借金が増えて滞納でもしたら激しく督促されるのではないか…もし、周囲の人に知られたら付き合いが無くなってしまうのではないか。と不安で押しつぶされそうでした。」
任意整理で借金80万円の減額を決意
膨れ上がる借金、督促への恐怖から精神的にも追い込まれて行く由美さんでしたが、解決策を見つけるためにインターネットで様々な情報を探していました。
その中で、解決が期待できそうと思ったのが「任意整理」でした。
- 裁判所を介在させないため官報などに掲載されない(身バレのリスクが低い)
- 弁護士または司法書士に依頼すれば後は任せておくだけで大丈夫
- 専門家と契約すれば督促や支払いが任意整理前に停止される
- 任意整理する債務を選択することができる
- ブラックリストの期間は5年間で済む
「任意整理は他人にバレにくく、裁判所を介在させないので手続きが用意。という点に非常に魅力を感じました。」そう語る由美さんは、早速、任意整理が得意な法律事務所を探すことにしました。
任意整理が得意な法律事務所を探す
任意整理が出来る法律事務所を探す由美さんですが、「そもそも弁護士と司法書士のどちらに依頼すれば良いのか?」「どのようにして法律事務所を選定したら良いのか?」という疑問が出てきました。
司法書士は1社140万円以上の借金を抱える場合は契約できない
弁護士と司法書士の違いを調べていくと、司法書士は「1社140万円までの借金しか契約することが出来ない点」と「訴訟代理権は簡易裁判所までしか有しいないため地方裁判所は対応できない点」が弁護士との違いであることが分かりました。
まず、1社140万円までの借金。という点においては、最も借り入れしている銀行系クレジットカード会社が30万円であったことから問題ないことが判明しました。(複数社の合計が140万円を超える分には問題ない)
次に、訴訟代理権については、万が一に備えて弁護士の方が理想であることは理解しつつも、頻繁に発生する訳でもないことから、弁護士も司法書士も含めて検討することを決めました。
任意整理を得意とする法律事務所の選び方
次に、弁護士と司法書士をどのような基準で選ぶのか?これについては以下の5つの基準をベースにする。と言う情報がありました。
- 無料相談に対応していること(複数社を比較するため)
- 料金が相場より安く見積もりを提示してくれること
- 実績が豊富にあること
- 営業時間が柔軟であること
- 全国から任意整理の案件を受付していること
「上記の条件を満たす法律事務所を複数比較することが重要である」と聞いた由美さんは、複数の法律事務所から10社を抽出し比較を行なったようです。
任意整理の費用を用意できない
問い合わせを行う際に、由美さんが抱える悩みはもう1つありました。相場よりも料金が安い法律事務所を見つけることを前提にしながらも「そもそもお金がないので任意整理の費用が用意できない…」という点でした。
一般的に任意整理を法律事務所に依頼する場合、以下が相場費用であることが分かっていたためです。
- 相談料:0円(事務所によっては30分5,000円)
- 着手金:20,000円/社〜40,000円/社
- 報奨金:20,000円/社〜40,000円/社
- 減額報酬:減額できた金額に対して10%
- 過払い金報酬:返還できた金額に対して20%
- その他実費:実費分〜3万円/社
由美さんの場合は、5社から借り入れをしているため、着手金だけでも10万〜20万円の費用が発生します。
さらに報奨金も10万〜20万円、50万円減額できたと仮定すると減額報酬は5万円も発生することから総額で25万円〜45万円程度の費用は見積もっておく必要がありました。
「これだけの金額は到底準備できない…」そう考え、結局、任意整理を依頼することが出来ないのか。と落胆する由美さんでしたが、専門家の費用は「分割払いまたは後払いが可能な事務所も多い」という事実を知りました。
また、料金体系も着手金、報奨金、減額報酬のいずれかが無料となる法律事務所も少なからずあることを知りました。
任意整理の費用を比較
ここで、複数の法律事務所の料金体系を調べて費用比較をした由美さんの計算表を公開したいと思います。減額できる金額は、由美さんが借金完済の目処が立つ30万円(50万円の減額)で仮定したようです。
また、抽出した法律事務所は全て分割払いもしくは後払いが可能な法律事務所だけを選定しています。
法律事務所一覧 | 専門 | 着手金 | 報奨金 |
減額報酬 | その他 | 合計 |
アース司法書士事務所 | 司法書士 | ¥135,000 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥135,000 |
新大阪法務司法書士事務所 | 司法書士 |
¥0 | ¥100,000 | ¥50,000 | ¥0 | ¥150,000 |
はたの法務事務所 | 司法書士 |
¥100,000 | ¥0 | ¥50,000 | ¥0 | ¥150,000 |
弁護士法人アドバンス | 弁護士 |
¥200,000 | ¥0 |
¥50,000 |
¥0 |
¥250,000 |
アース法律事務所 | 弁護士 |
¥100,000 | ¥100,000 |
¥54,000 |
¥3,000 |
¥257,000 |
弁護士法人東京ロータス法律事務所 | ¥100,000 | ¥100,000 |
¥50,000 |
¥25,000 |
¥275,000 |
|
イストワール法律事務所 | 弁護士 |
¥150,000 | ¥80,000 |
¥47,500 |
¥0 |
¥277,500 |
司法書士法人みつ葉グループ | 司法書士 |
¥250,000 | ¥0 | ¥0 | ¥50,000 | ¥300,000 |
弁護士法人ひばり法律事務所 | 弁護士 |
¥125,000 | ¥100,000 | ¥50,000 | ¥25,000 | ¥300,000 |
弁護士法人サンク総合法律事務所 | 弁護士 |
¥249,000 | ¥95,000 | ¥50,000 | ¥0 | ¥394,000 |
費用比較の一覧表を確認すると一目瞭然ですが、司法書士が上位を独占しており、最も安い金額で13.5万円、最も高い金額で40万円と3倍近くの価格差があるのです。
この一覧表を作成したことをきっかけに、費用が安い「アース司法書士事務所」と「新大阪法務法律事務所」の2社と弁護士で最も料金が安い「弁護士法人アドバンス」と「アース法律事務所」の2社に任意整理の相談を行いました。
結果的に、由美さんが暮らす地域に支店があり対応が非常に丁寧で親切だった「弁護士法人アドバンス」と契約した由美さんですが、他の3社も非常に対応が良くどこと契約するかは悩ましいポイントであった。とのことです。
由美さんが選んだ法律事務所.弁護士法人アドバンス
- 契約締結まで何度相談しても完全無料
- チャットで気軽に相談可能
- 相場料金よりも安く明瞭会計
- 丁寧親切な対応は非常に好感が持てる
- 弁護士報酬が2万円を超える場合は分割可能
債務整理 | 着手金 | 報奨金 | 減額報酬 |
任意整理 | 4万円/件 | 0円 | 10% |
個人再生 | 40万円 | 0円 | 0円 |
自己破産 | 40万円 | 0円 | 0円 |
過払い金 | 0円 | 4万円/件 | 交渉:回収額20% 訴訟:回収額25% |
※任意整理:事務手数料が別途発生する可能性あり
※個人再生:再生委員への報酬15万円発生
※自己破産:管財事件の場合は管財人報酬が20万円発生、別途実費が発生する可能性あり
※過払い金:別途実費が発生する可能性あり
借金の督促と支払いが停止
弁護士法人アドバンスと無事に契約した由美さんですが、休日も営業している弁護士法人アドバンスは相談がしやすく本当に助かったとのことでした。
「営業職でもないので日中に弁護士から電話が掛かるのは職場の人に怪しまれてしまいます…なので土曜日や日曜日に営業しているのは本当に助かりました。」
そして、弁護士法人アドバンスから確認されたことは、「毎月いくらなら借金の返済ができるか?」という点でした。由美さんは毎月4万円近くの返済を行なっておりましたが、これが厳しかったので、半分の毎月2万円程度の返済は可能であることを伝えました。
その後、弁護士法人アドバンスは、債権者5社に対して「受任通知」を即座に送付してくれたことで借金の督促や支払いが停止することになります。
「任意整理を弁護士と契約することで借金の督促や支払いが停止される。という話は聞いていましたが、これほどスムーズに停止されることには驚きました。」
そして、弁護士法人アドバンスは分割払いが必要となることから、停止した支払い分から毎月専門家報酬を支払い、無事に任意整理の着手に至りました。
任意整理の成功と返済開始
その後、6ヶ月間は何も連絡がないまま時間だけが過ぎていきました。少し不安になり電話で連絡したことがありましたが、しっかりと対応を進めているのでもう少し待ってほしい。と丁寧な対応をしてくれた点も安心感に繋がったようです。
そして、弁護士法人アドバンスから連絡が入ります。内容は、「任意整理が完了し債権者である5社と全て和解が成立したため借金が減額される」とのこと。
内訳は以下の通りです。
借入先 | 借り入れ金額 | 任意整理後 |
消費者金融A社 | 5万円 | 0円 |
消費者金融B社 | 5万円 | 0円 |
消費者金融C社 | 20万円 | 10万円 |
銀行系クレジットカード会社 | 30万円 | 15万円 |
通販系クレジットカード会社 | 20万円 | 5万円 |
合計 | 80万円 | 30万円 |
A社とB社は過払金が発生している状態であったため借金は0円となりました。結果、50万円の減額に成功した由美さんは毎月1.5万円の返済で3年(専門家報酬も含めて)の完済計画を立てることに弁護士法人アドバンスと合意しました。
これなら無理なく継続的に返済ができることから状況は一変し、由美さんの心にも非常にゆとりが生まれました。これも弁護士法人アドバンスのおかげと言えるでしょう。
まとめ
任意整理の体験談をお伝えさせていただきました。
今回の任意整理では80万円の借金を50万円も減額させ無事に返済が可能な状態にすることができました。由美さんはすでに借金を完済しておりますが、直近に控えていた旅行は見送りしたようです。
また、任意整理を行なったことでクレジットカードが使えなくなりましたが、良くも悪くも浪費グセを止める結果となったようです。
最後に由美さんより頂いた言葉は「自分の身の丈に合った生活が大切。ただ、失敗は誰でもあるし任意整理することへの抵抗もすごくあると思うけど勇気を出して相談してほしい。」とのことでした。
その際は、自分に合った法律事務所を見つけることが非常に重要である。と言えます。
そのため、任意整理を検討している人は「全国320社を徹底比較!任意整理におすすめな弁護士と司法書士ランキング」をご参照頂き、複数の専門家を比較するようにしましょう。