この記事は、借金を100万円も抱えてしまい返済で首が回らなくなった水元香織さん(仮名)からお話をお伺いし執筆をさせていただいております。
香織さんは35歳の専業主婦で夫と5年前し結婚し、現在は3歳の子供と3人暮らしをしています。夫の年収は450万円で都内の1LDKのマンションに暮らしています。
一見、幸せそうに見える夫婦ですが、都内で450万円の年収だと生活はいつもギリギリで家計は常に赤字の状況だったようです。そこで、子供を保育園に預けてパートに出ようとしても、認可外保育園しか空いておらず毎月の保育園料は5万円にもなります。
「少ない時間をパート充てたとしても結局は保育園料に消えてしまう…」それでも将来のために少しでも収入を増やしたいと考える香織さんでしたが、生活の厳しさから夫に内緒で消費者金融から借り入れしたことが借金生活の始まりとなりました。
徐々に増えた借金は最も多い時で100万円まで膨れ上がり、最終的には返済が出来なくなってしまったようです。今回は香織さんが抱える借金100万円を任意整理を活用し減額に成功した体験談をお伝えしたいと思います。
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Contents
借金100万円の状態
香織さんの借金は合計5社から総額100万円の借金をしている状態でした。
借入先 | 借り入れ金額 |
消費者金融A社 | 20万円 |
消費者金融B社 | 30万円 |
消費者金融C社 | 20万円 |
銀行系クレジットカード会社 | 20万円 |
通販系クレジットカード会社 | 10万円 |
合計 | 100万円 |
夫の手取り収入32万円に対して返済額は毎月6万円、家賃は13万円と非常に負担が重たい状態でした。これで、夫の飲み会やスーツの購入などが発生すれば収支は完全赤字に転落します。
結婚式などが重なれば10万円以上の赤字が発生することもあります。その都度、クレジットカードのリボ払いを活用したり消費者金融から借り入れをして防いでいる状態でしたが、返済額は減るどころか徐々に増えていく一方でした。
「夫に生活が厳しいから節約して…とお願いしても十分に稼いでいる、お前が無駄使いばかりしているのだろう」とまったく話を聞いてくれない状況。当然、借金をしている事実は夫に内緒ですしバレれると離婚の可能性もあります。誰にも相談出来ない状況が香織さんを追い込む結果となりました。
「もう次の借り入れをすれば利息の返済すら出来ない…そうなれば夫に借金の事実がバレるし離婚になる。」
任意整理で借金100万円の減額を決意
「借金がバレてしまう…」焦りと不安で押しつぶされそうな香織さんは、解決方法を探すためにインターネットで情報を探していたところ「任意整理」の存在を知ることになります。
「任意整理は、裁判所を介在させずに借金が減額できることから私のような主婦でも夫にバレるリスクも少なく良いのではないか?と思いました。」
そう語る、香織さんにとって任意整理は非常に魅力的に見えました。
- 裁判所を介在させないため官報などに掲載されない(身バレのリスクが低い)
- 弁護士または司法書士に依頼すれば後は任せておくだけで大丈夫
- 専門家と契約すれば督促や支払いが任意整理前に停止される
- 任意整理する債務を選択することができる
- ブラックリストの期間は5年間で済む
「とにかく夫にバレずに借金が減額できること点が非常に重要でした…」そう語る香織さんは、早速、任意整理が得意な法律事務所を探すことにしました。
任意整理が得意な法律事務所を探す
任意整理が出来る法律事務所を探す香織さんですが、「そもそも弁護士と司法書士のどっちに依頼すれば良いのか?」「どのようにして法律事務所を選定したら良いのか?」という疑問が出てきました。
司法書士は1社140万円までの債務しか代理人になれない
弁護士と司法書士の違いを調べていくと、司法書士は「1社140万円までの債務しか代理人契約をすることが出来ない点」と「訴訟代理権は簡易裁判所までしか有しいないため地方裁判所は対応できない点」が弁護士との違いであることが分かりました。
まず、1社140万円までの借金。という点においては、最も借り入れしている消費者金融B社が30万円であったことから問題ないことが判明しました。(複数社の合計が140万円を超える分には問題ない)
次に、訴訟代理権については、万が一に備えて弁護士の方が理想であることは理解しつつも、頻繁に発生する訳でもないことから、弁護士も司法書士も含めて検討することを決めました。
任意整理を得意とする法律事務所の選び方
次に、弁護士と司法書士をどのような基準で選ぶのか?これについては以下の5つの基準をベースにする。と言う情報がありました。
- 無料相談に対応していること(複数社を比較するため)
- 料金が相場より安く見積もりを提示してくれること
- 実績が豊富にあること
- 営業時間が柔軟であること
- 全国から任意整理の案件を受付していること
「上記の条件を満たす法律事務所を複数比較することが重要である」と聞いた香織さんは、上記に該当する法律事務所を11社リストアップし比較を行なったようです。
任意整理の費用を比較
「任意整理を得意とする法律事務所の選び方」を満たす11社の法律事務所を抽出した香織さんは、仮定の条件で任意整理の費用を比較しました。
香織さんの場合、5社から総額100万円の借金をしています。返済ができる基準は借金50万円程度。そのため50万円の減額に成功したと仮定し費用を算出しています。
法律事務所一覧 | 専門 | 着手金 | 報奨金 |
減額報酬 | その他 | 合計 |
アース司法書士事務所 | 司法書士 | ¥135,000 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥135,000 |
新大阪法務司法書士事務所債務Lady | 司法書士 |
¥0 | ¥100,000 | ¥50,000 | ¥0 | ¥150,000 |
はたの法務事務所 | 司法書士 |
¥100,000 | ¥0 | ¥50,000 | ¥0 | ¥150,000 |
アヴァンス法務事務所 | 司法書士 | ¥199,000 | ¥51,000 | ¥0 | ¥0 | ¥250,000 |
弁護士法人アドバンス | 弁護士 |
¥200,000 | ¥0 |
¥50,000 |
¥0 |
¥250,000 |
アース法律事務所 |
弁護士 |
¥100,000 |
¥100,000 |
¥54,000 |
¥3,000 |
¥257,000 |
イストワール法律事務所 |
弁護士 |
¥150,000 | ¥80,000 | ¥47,500 | ¥0 | ¥277,500 |
弁護士法人東京ロータス法律事務所 | 弁護士 |
¥100,000 | ¥100,000 | ¥50,000 | ¥25,000 | ¥275,000 |
司法書士法人みつ葉グループ |
司法書士 |
¥250,000 |
¥0 |
¥0 |
¥50,000 |
¥300,000 |
弁護士法人ひばり法律事務所 | 弁護士 |
¥125,000 | ¥100,000 | ¥50,000 | ¥25,000 | ¥300,000 |
弁護士法人サンク総合法律事務所 | 弁護士 |
¥249,000 | ¥95,000 | ¥50,000 | ¥0 | ¥394,000 |
任意整理の費用相場は本記事でも「任意整理の費用相場はいくら?弁護士と司法書士の料金を安い順にランキング」にて詳しく解説をしておりますが、基準となる金額は以下の通りです。
- 相談料:0円(事務所によっては30分5,000円)
- 着手金:20,000円/社〜40,000円/社
- 報奨金:20,000円/社〜40,000円/社
- 減額報酬:減額できた金額に対して10%
- 過払い金報酬:返還できた金額に対して20%
- その他実費:実費分〜3万円/社
香織さんが抽出した法律事務所はどれも相場より安く優良であることが分かります。
決めては女性専用の相談窓口がある法律事務所
まずは、料金の安い法律事務所から問い合わせを行おうと考えていた香織さんですが、任意整理の費用を調べていると「女性専用の相談窓口がある法律事務所」の存在を知ることになります。
「これまでの35年の人生で法律事務所に相談をした経験は一度もありませんでした。ましてや、借金の相談をすることに非常に抵抗を感じていたので女性専用窓口には安心感がありました」
そう語る香織さんは、女性専用窓口のある「新大阪法務司法書士事務所」と「アヴァンス法務事務所」の2社に加えて、弁護士事務所で最も費用が安い「弁護士法人アドバンス」の合計3社に問い合わせを行いました。
実際に話を聞くと、どの法律事務所も非常に親身になって話を聞いてくれたことから当初抱えていた不安は払拭されていた香織さん。
それでも、任意整理の費用が安く女性専用窓口を用意している新大阪法務司法書士事務所の「債務Lady」と任意整理の契約を締結することを決めました。
借金の督促と支払いが停止
新大阪法務司法書士事務所の債務Ladyと無事に契約した香織さんですが、一番の朗報は借金の督促と支払いがすぐに停止された。という点です。
「任意整理を専門家と契約すると、専門家から債権者に対して「受任通知」を送付してくれるため、督促や支払いが停止することは知っていましたが、すぐに停止したのは驚きました。」
さらに、あまり意識をしていなかった香織さんですが、新大阪法務司法書士事務所の債務Ladyは「後払い可能」であることからすぐに任意整理に向けて準備を行なってくれたのです。
*分割払いのみの法律事務所の場合は、債権者から督促を停止させた後に、これまで返済していた金額を専門家の報酬として分割で納付する必要があります。
夫にバレないように、少しでも早く任意整理をしたかった香織さんにとっては、好都合であったのは言うまでもありません。
加えて、夫にバレないように配慮してくれた点として、書類関係の郵送は全て法律事務所からの届け物であることが伏せられていたようです。電話も夫がいない時間をしっかりと確認してくれたことが安心感に繋がったとのことです。
任意整理の成功と返済開始
その後、7ヶ月間は何も連絡がないまま時だけが過ぎていきました。少し不安にもなりましたが、実績が豊富な法律事務所でもありましたのでそこまで疑心暗鬼にはならなかったようです。
そして、新大阪法務司法書士事務所から連絡が入ります。内容は、「任意整理が完了し債権者である5社と全て和解が成立し借金が減額される」とのこと。
内訳は以下の通りです。
借入先 | 借り入れ金額 | 任意整理後 |
消費者金融A社 | 40万円 | 10万円 |
消費者金融B社 | 50万円 | 20万円 |
消費者金融C社 | 30万円 | 10万円 |
銀行系クレジットカード会社 | 20万円 | 5万円 |
通販系クレジットカード会社 | 10万円 | 5万円 |
合計 | 100万円 | 50万円 |
総額50万円の減額に成功した香織さんは毎月2万円の返済で3年(専門家報酬も含めて)の完済計画を行うことを新大阪法務司法書士事務所と合意しました。
これなら無理なく継続的に返済ができることから状況は一変し、香織さんの心にも非常にゆとりが生まれました。これも新大阪法務司法書士事務所のおかげと言える結果でしょう。
まとめ
任意整理の体験談をお伝えさせていただきました。今回の任意整理では100万円の借金を50万円も減額させ無事に返済が可能な状態にすることができました。
現在、香織さんの借金は全て完済済みとなり子供は小学生になっています。幸い、夫の年収も上がったことからお金に大きな不自由のない生活を手に入れています。
最後に香織さんより頂いた言葉は「女性の借金相談は勇気がいるかもしれませんが、一人悩まずに少しでも早く専門家に相談して欲しい」とのことでした。
任意整理を検討している人は「全国320社を徹底比較!任意整理におすすめな弁護士と司法書士ランキング」をご参照頂き、複数の専門家を比較するようにしましょう。