この記事は、借金を250万円も抱えてしまい返済で首が回らなくなった山下さん(仮名)からお話をお伺いし執筆をさせていただいております。
山下さんは34歳の会社員ですが、大学生の時にハマってしまったパチコンが止められずほぼ毎日通っている状態でした。元々、熱くなりやすい性格もあり負けが続いても止めることが出来ずに遂には借金をしてまでもパチコンに没頭する生活を送るようになってしまいました。
「次は出る。次こそは勝つ。これの繰り返しでした。本当に10万円近く勝ち越す時もあり、その快感が病みつきになりズルズルとパチンコにのめり込みました。もちろん、ギャンブルなので最終的に負ける。ということは知っています。だけど、どうしてもパチンコが止められない状態になっていました…」
そう語る山下さんの借金は最も多い時で250万円まで膨れ上がり、最終的には返済が出来なくなってしまったようです。今回は山下さんが抱える借金250万円を任意整理を活用し減額に成功した体験談をお伝えしたいと思います。
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Contents
借金250万円の状態
山下さんの借金は合計5社から総額250万円の借金をしている状態でした。
借入先 | 借り入れ金額 |
消費者金融A社 | 30万円 |
消費者金融B社 | 50万円 |
消費者金融C社 | 100万円 |
銀行系クレジットカード会社 | 40万円 |
通販系クレジットカード会社 | 30万円 |
合計 | 250万円 |
毎月の返済額は10万円でしたが、手取り収入32万円の山下さんにとっては非常に厳しい返済額でした。
「パチンコに行けない生活なんて考えられない…」そう語る山下さんの言葉通り、毎月の返済や生活費から残ったお金は全額パチンコに注ぎ込み足りなくなったらまた借金をする。という生活を送っていたのです。
しかしながら、このような生活が長く続く訳ではありません。普段よく使っていた消費者金融C社が借り入れ上限額に達してしまい新規の借り入れが出来なくなってしまったのです。
消費者金融C社の借り入れができるものだと思い込み、すでに今月分の給料は大半を使っている状態だった山下さん。さらに、クレジットカードの引き落とし日が迫っており現金を用意しないとカードが止まってしまう状況に陥りました。
「クレジットカードを止める訳にはいかなかったので消費者金融A社から新規の借り入れをしました。しかしながら、このままだといずれA社もB社もC社同様に借り入れが出来なくなるかもしれない…と不安になりました。」
任意整理で借金250万円の減額を決意
危機感が芽生えた山下さんは改めて家計の収支を確認したところ、各社の借金は減っているどころか増え続けており、クレジットカードの引き落とし時差でなんとか生活している状態だったようです。
「正直、思考停止で消費者金融に返済をしていたので減っているものだと思っていました。特に消費者金融C社はかれこれ10年の付き合いです。ずっと借金のある生活だったので入出金の管理がまったく出来ていなかったようです。」
パチンコがしたい…でも返済しなければならない。そもそもお金ががない。という現実を突きつけられた山下さんは途方に暮れてしまい両親に相談をしました。
「34歳にもなって、借金で親に相談することに抵抗感もありましたが、正直どうして良いかまったく分かりませんでした。ただ、相談して良かったのは、”任意整理を検討しない”とアドバイスを貰えたことです。」
早速、任意整理について調べた山下さんは借金問題が解決出来そうと期待を膨らませます。
- 裁判所を介在させないため官報などに掲載されない(身バレのリスクが低い)
- 弁護士または司法書士に依頼すれば後は任せておくだけで大丈夫
- 専門家と契約すれば督促や支払いが任意整理前に停止される
- 任意整理する債務を選択することができる
- ブラックリストの期間は5年間で済む
「パチンコで出来た借金も減額することが出来る。という点は、本当なのか?と思いましたが私の状況を考えると任意整理しかないと思いました。」そう語る山下さんは、早速、任意整理が得意な法律事務所を探すことにしました。
任意整理が得意な法律事務所を探す
任意整理が出来る法律事務所を探す山下さんですが、「そもそも弁護士と司法書士のどちらに依頼すれば良いのか?」「どのようにして法律事務所を選定したら良いのか?」という疑問が出てきました。
司法書士は1社140万円以上の借金を抱える場合は契約できない
弁護士と司法書士の違いを調べていくと、司法書士は「1社140万円までの借金しか契約することが出来ない点」と「訴訟代理権は簡易裁判所までしか有しいないため地方裁判所は対応できない点」が弁護士との違いであることが分かりました。
まず、1社140万円までの借金。という点においては、最も借り入れしている消費者金融C社が100万円であったことから問題ないことが判明しました。(複数社の合計が140万円を超える分には問題ない)
次に、訴訟代理権については、万が一に備えて弁護士の方が理想であることは理解しつつも、頻繁に発生する訳でもないことから、弁護士も司法書士も含めて検討することを決めました。
任意整理を得意とする法律事務所の選び方
次に、弁護士と司法書士をどのような基準で選ぶのか?これについては以下の5つの基準をベースにする。と言う情報がありました。
- 無料相談に対応していること(複数社を比較するため)
- 料金が相場より安く見積もりを提示してくれること
- 実績が豊富にあること
- 営業時間が柔軟であること
- 全国から任意整理の案件を受付していること
「上記の条件を満たす法律事務所を複数比較することが重要である」と聞いた山下さんは、複数の法律事務所から10社を抽出し比較を行なったようです。
任意整理の費用を用意できない
問い合わせを行う際に、山下さんが抱える悩みはもう1つありました。相場よりも料金が安い法律事務所を見つけることを前提にしながらも「そもそもお金がないので任意整理の費用が用意できない…」という点でした。
一般的に任意整理を法律事務所に依頼する場合、以下が相場費用であることが分かっていたためです。
- 相談料:0円(事務所によっては30分5,000円)
- 着手金:20,000円/社〜40,000円/社
- 報奨金:20,000円/社〜40,000円/社
- 減額報酬:減額できた金額に対して10%
- 過払い金報酬:返還できた金額に対して20%
- その他実費:実費分〜3万円/社
山下さんの場合は、5社から借り入れをしているため、着手金だけでも10万〜20万円の費用が発生します。
さらに報奨金も10万〜20万円、150万円減額できたと仮定すると減額報酬は15万円も発生することから総額で35万円〜55万円程度の費用は見積もっておく必要がありました。
「これだけの金額は到底準備できない…」そう考え、結局、任意整理を依頼することが出来ないのか。と落胆する山下さんでしたが、専門家の費用は「分割払いまたは後払いが可能な事務所も多い」という事実を知りました。
また、料金体系も着手金、報奨金、減額報酬のいずれかが無料となる法律事務所も少なからずあることを知りました。
任意整理の費用を比較
ここで、複数の法律事務所の料金体系を調べて費用比較をした山下さんの計算表を公開したいと思います。減額できる金額は、山下さんが借金完済の目処が立つ100万円(150万円の減額)で仮定したようです。
また、抽出した法律事務所は全て分割払いもしくは後払いが可能な法律事務所だけを選定しています。
法律事務所一覧 | 専門 | 着手金 | 報奨金 |
減額報酬 | その他 | 合計 |
アース司法書士事務所 | 司法書士 | ¥135,000 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥135,000 |
新大阪法務司法書士事務所 | 司法書士 |
¥0 | ¥100,000 | ¥150,000 | ¥0 | ¥250,000 |
はたの法務事務所 | 司法書士 |
¥100,000 | ¥0 | ¥150,000 | ¥0 | ¥250,000 |
弁護士法人アドバンス | 弁護士 |
¥200,000 | ¥0 |
¥150,000 |
¥0 |
¥350,000 |
司法書士法人みつ葉グループ |
司法書士 |
¥250,000 |
¥0 |
¥0 |
¥50,000 |
¥300,000 |
アース法律事務所 | 弁護士 |
¥100,000 | ¥100,000 |
¥162,000 |
¥3,000 |
¥365,000 |
イストワール法律事務所 | 弁護士 |
¥150,000 | ¥80,000 |
¥142,500 |
¥0 |
¥372,500 |
弁護士法人東京ロータス法律事務所 | 弁護士 |
¥100,000 | ¥100,000 | ¥150,000 | ¥25,000 | ¥375,000 |
弁護士法人ひばり法律事務所 | 弁護士 |
¥125,000 | ¥100,000 | ¥150,000 | ¥25,000 | ¥400,000 |
弁護士法人サンク総合法律事務所 | 弁護士 |
¥249,000 | ¥95,000 | ¥150,000 | ¥0 | ¥494,000 |
費用比較の一覧表を確認すると一目瞭然ですが、司法書士が上位を独占しており、最も安い金額で13.5万円、最も高い金額で50万円と4倍近くの価格差があるのです。
この一覧表を作成したことをきっかけに、費用が安い「アース司法書士事務所」と「新大阪法務法律事務所」の2社と弁護士で最も料金が安い「弁護士法人アドバンス」と「アース法律事務所」の2社に任意整理の相談を行いました。
結果的に、とにかく費用を抑えたい山下さんは「アース司法書士事務所」と契約したすることにしましたが、他の3社も非常に対応が良くどこと契約するかは悩ましいポイントであった。とのことです。
山下さんが選んだ法律事務所.アース司法書士事務所
- 業界最安値で債務整理が可能な事務所
- 成功報酬が発生しないため明瞭会計
- 24時間365日受付で借金相談が可能
- 費用の分割払いが可能なため安心
- 迅速丁寧な対応で口コミの評価が高い
債務整理 | 着手金 | 報奨金 | 減額報酬 |
任意整理 | 2.7万円 | 0円 | 0円 |
個人再生 | 30万円 | 0円 | 0円 |
自己破産 | 同時:25万円 管財:30万円 |
0円 | 0円 |
過払い金 | 0円 | 0円 | 交渉:回収額20% 訴訟:回収額25% |
※任意整理:事務手数料が別途発生する可能性あり
※個人再生:別途実費が発生する可能性あり、住宅ローン特則がある場合は35万円
※自己破産:管財事件の場合は管財人報酬が発生、別途実費が発生する可能性あり
※過払い金:別途実費が発生する可能性あり
借金の督促と支払いが停止
アース司法書士事務所と無事に契約した山下さんですが、休日も予約をすることで対応してくれるアース司法書士事務所は相談がしやすく本当に助かったとのことでした。
「普段は内勤のため業務以外の電話やメールはあまり出来ません。下手に疑われるのも嫌だったので休日に対応をしてくれる点は非常に助かりました。」
そして、アース司法書士事務所から確認されたことは、「毎月いくらなら借金の返済ができるか?」という点でした。山下さんは毎月10万円近くの返済を行なっておりましたが、これが厳しかったので、毎月3万円程度の返済は可能であることを伝えました。
その後、アース司法書士事務所は、債権者5社に対して「受任通知」を即座に送付してくれたことで借金の督促や支払いが停止することになります。
「任意整理を法律事務所に依頼すると借金の督促や支払いが停止される。という話は聞いていましたが、これほどスムーズに停止されることには驚きました。」
そして、アース司法書士事務所は分割払いが必要となることから、停止した支払い分から毎月専門家報酬を支払い、無事に任意整理の着手に至りました。
任意整理の成功と返済開始
その後、6ヶ月間は何も連絡がないまま時間だけが過ぎていきました。少し不安になり電話で連絡したことがありましたが、しっかりと対応を進めているのでもう少し待ってほしい。と丁寧な対応をしてくれた点も安心感に繋がったようです。
そして、アース司法書士事務所から連絡が入ります。内容は、「任意整理が完了し債権者である5社と全て和解が成立したため借金が減額される」とのこと。
内訳は以下の通りです。
借入先 | 借り入れ金額 | 任意整理後 |
消費者金融A社 | 30万円 | 20万円 |
消費者金融B社 | 50万円 | 20万円 |
消費者金融C社 | 100万円 | 30万円 |
銀行系クレジットカード会社 | 40万円 | 20万円 |
通販系クレジットカード会社 | 30万円 | 10万円 |
合計 | 250万円 | 100万円 |
C社に関しては過払い金が非常に多く発生している状態であったため大幅な減額に成功しました。結果、150万円の減額に成功した山下さんは毎月3万円の返済で3年2ヶ月(専門家報酬も含めて)の完済計画を立てることにアース司法書士事務所と合意しました。
これなら無理なく継続的に返済ができることから状況は一変し、山下さんの心にも非常にゆとりが生まれました。これもアース司法書士事務所のおかげと言えるでしょう。
まとめ
任意整理の体験談をお伝えさせていただきました。
今回の任意整理では250万円の借金を150万円も減額させ無事に返済が可能な状態にすることができました。山下さんはすでに借金を完済しており、パチンコ依存症を克服する施設に通っています。
最後に山下さんより頂いた言葉は「今、パチンコが辞められずに借金をしている人は早々に施設に通うべき。借金は任意整理で目処が立つので少しでも早く再建して欲しい。」とのことでした。
その際は、自分に合った法律事務所を見つけることが非常に重要である。と言えます。
そのため、任意整理を検討している人は「全国320社を徹底比較!任意整理におすすめな弁護士と司法書士ランキング」をご参照頂き、複数の専門家を比較するようにしましょう。